Kiyublog

このブログでは私自身の旅行記(長期連休が終わると投稿します)や関東甲信越地方の鉄道機関、空想都市についての記事をアップしてます。

サンライズエクスプレスが廃止されない理由

鍵は収益力向上

ここ数年で寝台特急は大幅に廃止されました。一番大きな原因として、新幹線・高速道路・飛行機の拡大。これらを利用した方が安く短い時間で移動できるので、一晩かかり行動の選択肢が大幅に減ってしまう寝台特急を選ぶ人も自然と少なくなるのです。

寝台特急の廃止の原因は他にもあります。それは効率が悪いこと。新幹線は1両に80〜100席を設置できるのに対し、寝台特急は1両当たりの定員が増やせて3〜40人。

カシオペアに至っては1両4〜5人なんて号車もあります。

 

たくさんの費用をかけてるのに…

寝台特急も新幹線を運行するのにもたくさんのお金が動きます。なのに寝台特急は10両近い列車を一晩中動かしても数百人しか運べません。だったら一気に1000人近く運べる新幹線を走らせ寝台特急なんて廃止した方が会社にとっても都合が良すぎるのです。

 

少しの損失に耐えればいい問題じゃない

この前「鉄道会社も営利企業とはいえ、寝台特急残してよ」というようなコメントを見ました。つまりは少し損失を生んででも走らせてくれってことです。寝台特急を走らせたらちょっとやそっとの損失で済むはずがありません。

そもそも、今夜行列車が走れる区間って限られてると思うんですよ。

サンライズエクスプレスが運行されてる区間以外には、九州は鹿児島線が分断・日本海もダメ・青函トンネルは容量に限界があるだろうし。この原因を生み出してるのが新幹線。

新幹線が無ければ3セクにもならず青函トンネルもこうなりませんでしたが、じゃあ新幹線を無くすの?ってなることでもありませんから。

 

サンライズが勝ち残る方法

サンライズエクスプレスに使用されてる285系も老朽化からあと数年と思いますが、サンライズカシオペアトワイライトエクスプレス北斗星など最後まで残っていた寝台特急と異なる点があります。

 

それがビジネス需要があること。

 

カシオペアなどはどちらかというと、北海道や東北に観光に行くために使う乗客が多めでしたが、サンライズエクスプレスは出雲や四国への旅行アクセスを持つ反面、沿線人口が多い東海道線山陽本線を通りますから、通勤客にも便利で重宝してる人も多いと思います。

「新幹線や飛行機の無い夜中にどう移動する?夜行バスはちょっと… 指定席料金500円で乗れるからサンライズ」ってなるようにすればいいのです。

通勤客が多ければそこまで大げさに豪華さを求める必要がなくなります。そこで1両当たりの定員をめいっぱい増やして回転率を高めれば勝てるかもってことです。

最後に一言ですが、サンライズも2階建てで14両。これ以上どこをどうやって定員増やすのか?って疑問も浮かびます。

 

 

追記

いっそのこと、ビジネス客向けの寝台特急を開発したらどうだ?って思います。ビジネス客向けの寝台車でも個室がありシャワーがあれば観光客にもウケが悪くないだろうし。全個室をB寝台の一人部屋か二人部屋にして。