こんにちは。
日本は、狭い国土の割には、空港の数が多く、アクセス鉄道が整備されてるところも沢山あります。
今回はその中でも、成田空港と羽田空港のアクセス鉄道や空港の利便性についてみていきます。
目次
📌この記事を書いてる人
今まで約10年間、培ってきた知識をこのブログで発信しています。
長野県に住んでいますが、東京にもよく行くうえ、時間があればWikipediaや時刻表、グーグルマップなどに食い込み、膨大な情報量を確立しています。日本国内の旅行や鉄道ならほとんど案内できます。
先に言っておきますが、両空港は2つずつ、アクセス鉄道がありますが、どちらも対照的がゆえ、利便性が高いです。どんな路線なのか?
両空港の歴史
まず開業したのは羽田空港で、1931年に「東京飛行場」として開業するまでさかのぼります。戦後まもなくに、アメリカ軍は、空港周辺の住居から退くことを命じ、空港を拡張することになります。1952年に返還されると、「東京国際空港」に改称。
12年後の東京オリンピックまで、度重なる拡張を繰り返します。
1964年以降は、海外旅行の規制緩和で、旅行客が急増しました。空港のキャパが限界に達しため、また拡張・・とはいきませんでした。埋め立てが当時の技術では困難と判断されたからです。
そのため1966年には、千葉県成田市に「新東京国際空港」の建設を決定。1978年に開業しました。
その後も両空港の利用客は伸び続くと共に改良・拡張を行ってきました。
両空港のアクセス鉄道
本題に入りましょう。一般的に空港のアクセスというと、鉄道が整備されるのは大抵都市部に限ります。お金がかかりますからね。地方空港ではバスやタクシーが主流でしょう。
羽田空港は東京モノレールと京浜急行の2路線、成田も京成電鉄とJRの2つです。
競合してますが、お互いの良さがあるため利用客も両方に別れます。
羽田空港
①東京モノレール
東京モノレールは東京五輪と同時に開業しました。今は空港利用者以外にも沿線の天王洲アイルや工業地帯への通勤客の足でもあります。輸送力は小さいですが、景色がいい路線なので、通勤客や旅行客以外にも「乗るためだけ」という人もたくさいます。
しかしこの路線の欠点は都心側ターミナルが浜松町であること。浜松町だと、上野東京ラインや東海道線の列車が停車せず、近隣の県からは東京に入って再度乗り換える必要があります。
②京浜急行
もう一つはこちらも、逗子線の逗子・葉山から本線経由で横浜を通り直通で羽田空港へ向かうエアポート急行やエアポート快特があります。
6両と8両の列車を最高12本運行してます。
京急は自社線や乗り入れ先を含めて、神奈川県と千葉県、都心の空港アクセス方法を確立しています。地域は大幅に限定されますが、長距離の移動は京急が強いでしょう。
京急の欠点を上げるならば、京急線内はいいものの、乗り入れ先を含めると、徐々に運賃が跳ね上がってしまうことでしょうか。
例えば同じ東京の京成高砂からでも京成+地下鉄+京急と3回分運賃を払う必要があるので、
距離が似ている泉岳寺―上大岡間(32㎞)だと、430円なので、高く感じます。
羽田空港へのアクセス
さっきも言いましたが、モノレールは都内の乗客、
京急は自社路線と直通先を含め、1都2県という広範囲から乗客を集められている気がします。
成田空港
①京成電鉄・成田スカイアクセス線
2010年以前は、京成電鉄が都心と成田空港への輸送を行っていましたが、
それ以降は、成田スカイアクセス線経由で空港特急・京成スカイライナーが運行されてます。
説明すると、今までは京成電鉄が上野や浅草線からの高砂や市川市、津田沼市、成田市を通って、成田空港まで特急やその他の列車を走らせていたのですが、葛飾区の高砂から分岐する形で、松戸や鎌ケ谷、印西市を通る北総鉄道線を、成田空港まで延伸するでことで、成田スカイアクセス線を開業させました。
(印旛日本医大ー成田空港を新たに建設)
京成スカイライナーは、線路が繋がってる浅草線や京急線内に直通はしません。(浅草線が阻んだからだと思う)
そのため、京成上野発成田空港行の運行経路が固定されてます。
スカイライナーのすごいところは、70㎞ほど距離がある上野ー成田空港を線内在来線では国内最速の時速160㎞で走行する区間があり、驚異の40分で結んでいます。
しかし、スカイライナー自体、都心側のターミナルは、上野と日暮里で固定されています。
それ以外の地域からは、乗換の必要性があり、高速運転の恩恵を受ける地域は限られるのじゃないかと感じます。
結局この路線を運行してるのは、京成?北総鉄道?成田スカイアクセス線?となりますが、
このような混乱が生じるのは、この路線を運行してる者と、設備を管理してる人が違うからです。この制度を「上下分離方式」といいます。
②JR東日本
もう一つは、JR東日本による、アクセスです。
JR東日本は、主に総武本線と成田線・横須賀線を一体化して、成田空港まで特急や、普通列車、快速列車を運行しています。JRでは、特急成田エクスプレスが、スカイライナーの競争相手になります。
成田エクスプレスは、JRの線路距離の長さを活かしって、東京駅だけではなく、新宿や池袋、横浜、武蔵小杉、品川からも一本で空港へアクセスできます。
早朝には、中央線発の列車もあります。
しかし、JR線は、直線区間が多い成田スカイアクセス線とは対照的に、遠回りでカーブや、単線区間が長いため、その分、距離当たりの所要時間も長めです。
東京―成田空港は、日中56分。
しかし、東京から日暮里、そこからスカイライナーで行っても、1時間で、運賃・料金も、京成線の方が400円安いのです。
これは新宿―成田空港間でも起こることで、成田エクスプレスよりも一回乗換を挟む京成線経由の方が、10分早く、500円安いです。
ただし、たかが10分短縮のために、乗り換えて迷ったりしたら、大変なので、ここは直通範囲が広い、JR特急の恩恵をしっかりと受けることにしましょう。
成田空港のアクセス
成田空港も、「一本で行けるエリアが限られる」けれど早いスカイライナーと、
「直通範囲が広い」成田エクスプレスと、特徴が対照的な2路線です。
このため、どちらも需要を拾い続けられるかなと感じます。
結論
いかがでしたでしょうか。羽田空港も成田空港も、良さを独り占め、欠点をもう一つが良さとしてアクセス鉄道が持ってるので、事業者にとっては、競合路線がいることを常に感じてる気がしますが、利用者にとっては、居場所や事情に応じて、使い分けができて便利だと思います。皆さんもぜひ、状況が良くなれば、利用してみてください。