○○始めた【家で鉄道旅行】ですが、前回はきっぷについて解説しました。
立て続けですが本記事では、きっぷのことについて予備知識として持っておいたら、更に楽しめるんじゃないかと思って出します。
詳しい方は知ってるような内容がほとんどなので、見なくても結構です。
目次
予備知識とはどんなものか?
予備知識とはいえもちろん、鉄道会社側が認めてる正当な方法です。
私たちのように鉄道に詳しい人間の中では更に面白い裏ワザが存在するのですが、ここは軽めに触れて終わろうと思います。(不正ではない)
いつのまにか使ってた!というものから、使ったことなかったしこれからもほとんど使う機会がないようなものまで紹介します。
乗り継ぎ割引
知らないけれど多くの人が使ってそうなものといえば乗り継ぎ割引でしょう。
このURLは前回の記事なのですが、文中にはこのような写真があります。
在来線特急券のきっぶ表面です。右下に「乗継」と印字されてるのが分かります。
つまり乗り継ぎ割引のことです。このきっぷには乗り継ぎ割引という制度が適用されたきっぷであることを意味してます。
乗り継ぎ割引とは、特定の駅で新幹線と特急を乗り継ぐ際に、特急料金が半額になるという制度です。
なぜこのような制度があるかというと、新幹線の特急料金が在来線特急よりも高いからです。
①もともと新幹線が無かった頃、A駅からC駅まで在来線特急料金は2000円だったとします。
②それから途中のB駅からC駅まで新幹線が開業したため、上記の区間を行くには途中で乗り換えが必要になりました。
③新幹線は高いので、在来線特急時代より料金が高くついてしまいます。
→→→それを防ぐために、在来線特急と新幹線の乗換駅では特急料金が半額になる措置が取られてるのです。
繁忙期と閑散期
1年中365日いつ乗っても、特急料金の額が同じと言う訳ではありません。
ホテルや飛行機が大型連休のとき価格が上がるの同様、特急料金も利用客が増える時期は値上げをします。
特急料金の価格は「通常期」「繁忙期」「閑散期」に分かれます。
まず通常期について。客が少なくも特別多くもない、列車も半分ぐらい埋まってるような日です。主に春休み・夏休み・冬休みの前後2,3週間が該当します。
繁忙期は文字通り、乗客が多い大型連休や帰省ラッシュ・夏休みの期間です。この期間は通常期の特急料金から200円値上がります。
2020年の8月は全て繁忙期のようですがコロナが続けば、混んでないのに繁忙期という状況になりますね。
一方の閑散期は通常期の特急料金から200円値下がります。6月や9月,2月のように、乗客が増加する時期からは離れてて利用客も多くない時が該当します。
この設定があるのも需要の関係があるからです。(繁忙期や閑散期が設定されてない列車もある)
(お分かりいただけるだろうか。左の8月17日と右の9月22日のきっぶでは200円の差額が。)
ICカード
もはや持ってる人が多いのではないかと思うぐらいに普及したIC乗車券です。
JR東日本が発行するSuicaをはじめ、色んな鉄道会社が会社独自のICカードを発売しています。
ちなみにどこの鉄道会社のICカードも全国で使用することができます。
買い物をするときは、なにそれ?って顔をされるかもしれないですが。
「Suica」と書かれた部分に名前があったので隠さざる得なかったのですが、これがSuicaです。
路線図が印刷されてるのに気づきますが、最近Suicaでフリーきっぷを買えるようになってきました。
実際購入したときの形跡が残ってるからです。
ICカードが登場しても長らくフリーきっぷは紙での発行しか出来ませんでしたが、近年都市圏のフリーきっぷならICカードにその効力を持たせることもできるようになったのです。
途中下車
一定の条件を満たした場合、途中下車が可能です。
東京ー大阪で乗車券を買っていた場合、途中には横浜や静岡・名古屋・岐阜といった駅がありますが、行程を後戻りしない限り何度でも下車していいのです。写真をご覧ください。
こちらは実際に私が持っている「上田ー広島市内」までの乗車券です。
真ん中に「2月14日から7日間有効」と書かれてます。これはこの乗車券の有効期限です。
14日を含めた8日間は行程中のどの駅に立ち寄っても良いということです。
しかしどのような乗車券でも、途中下車が認められるのではなく下の写真のようなきっぶは途中下車ができません。
さっきの「○月○日から○日間有効」ではなく真ん中には「下車前途有効」との表記が。
途中下車が認められるためにはのは乗車券の出発地から目的地までの距離が100kmを超えないといけません。
長野県にお住まいの方なら分かりますが松本ー篠ノ井(長野市)の間は100kmに満たないのです。
途中には聖高原や姨捨がありますがこれらの駅で改札外に降りてしまうとその時点で無効ということです。
じゃあ100kmを超えれば途中下車はOKなのか?実はここにも罠らしきものがあるのですが、説明するとそれで記事が一本書けるぐらいに内容が多いので、今回は省略して、【家で鉄道旅行シリーズ】の途中にその都度説明したいと思ってます。