こんにちは。
きのう出発地の稚内駅を発ってから網走までやってきました。
(昨日の記事)→【家で鉄道の妄想旅行#3】北海道周遊の旅 稚内→旭川→網走 - きゆ/Kiyu
釧路から特急おおぞら号で、追分駅。
室蘭本線に乗り換えて函館本線の岩見沢駅までが今日の行程です。
前回もお伝えしたように東京駅が最終目的地となっています。
目次
網走駅
網走駅周辺は網走市の中心部ということではありません。
どちらかというと釧路方面に一駅行った桂台と当駅の間に市街地が広がってる形です。
流氷館や網走刑務所は石北本線の沿線にあります。
網走駅→釧路駅(釧網本線)
キハ54
さて。釧網本線に乗車しましょう。
使用車両は赤色の帯をまとったキハ54系です。キハ54は国鉄時代から使用されてる車両で、
温暖地域仕様で四国で運行されてるのと
酷寒地域仕様で北海道で運行されてるものがあります。
冬には流氷が
乗車中の網走10時24分発快速しれとこ摩周号ですが、途中通過があります。とはいえ普通列車と大差はありませんが。
網走から東へ一路、網走から知床斜里駅まではオホーツク海沿岸にへばりつくような形で走っていきます。
冬には流れてきた流氷を楽しむこともできます。しかし近年は暖冬の影響で見れるは見れるものの、到来が遅れてる事もよくあります。
流氷だけでなく知床斜里までは進行方向右側には、一面に畑が広がっている景色が。
そのため都会の大学が研究所や施設を置く事も多いようです。
山へ
知床斜里を過ぎると、90度近く東に回転。線路は山の方へ向かいます。
山の方にはこの快速の由来でもあり北海道を代表する観光地でもある摩周湖があります。
ここで簡単に摩周湖について解説するならば、この湖は標高が高いところにあり流入する河川や海水が存在しないことから、ほとんど栄養のない透き通った湖になっています。(ロシアのバイカル湖と透明度を争ってるほど)
しかし希少な生命体や植物を保護する観点から他の湖より取締りが厳しいですね。
釧路湿原
山岳地帯を過ぎ列車は弟子屈駅に到着。
「てしかが」と読むそうです。北海道の難読地名クイズにも出てくるところで、道内でも積雪量や最低気温が低い町でもあります。
弟子屈町を過ぎたら標茶町に入ります。中心駅である標茶駅からは釧路駅まで、臨時でSL標茶号というものも繁忙期に運行されます。
YouTuberのドリチソさんが乗車記を投稿されてました。→https://youtu.be/xHeLLUmYecc
標茶を過ぎると、広い釧路湿原が続きます。釧路湿原は日本最大の湿原・湿地です。釧路湿原は日本で初めてラムサール条約が登録されてそれ以降手厚く保護がされてます。摩周湖ほどに制限が厳しくはないですが、それでも他では失われた原始的な光景を見ることができます。
釧路駅
13時36分、釧路駅に到着しました。次に乗車する特急おおぞら10号の出発まで3時間ほどありますから、食事や観光に充てることができます。釧路は和商市場で海鮮を堪能できたり、名物の炉端焼きのお店もたくさんあります。
釧路市は北海道5位の人口16万人がありながら、過疎化や人口減少に歯止めがかかりません。2014年からは全域が過疎地域に指定されてるとのことです。人口減少してる市町村はたくさんありますが、全域が指定されてるのは驚きました。
釧路駅→追分駅
特急おおぞら号に使用されるのはキハ283系とキハ261系です。
どちらも最高速度も同じのため所要時間は変わりません。
かつては運行開始以来、おおぞら号は札幌と道東を結ぶアクセスルートの需要をほとんど独り占めしてましたが、減速や高速バスの誕生で優位性が失われつつあります。
減速したおおぞら号
なぜ減速を強いられたのかと言いますと、2011年のおおぞら号が走る石勝線火災事故を初めとした事故で、国交省から改善命令を受けたためです。キハ261とキハ283の最高速度も引き下げ、札幌ー釧路間の所要時間は伸びることに。ちょうど道東自動車道が釧路まで道を伸ばしていたところのため、高速バスと競合又はシェアを奪われてしまったということです。
JR北海道と高速道路を管理してる国交省が、共食いなんかさせてどうするんだと思います。
太平洋沿岸を走行
それでもおおぞら号は、帯広までの海辺の区間を快走します。どこの区間を減速したのかわかりませんが、線形の良さからこの区間の減速はあり得ないだろうと思いました。
根室本線が海辺を通るのに対して、道東自動車道は山をトンネルで貫き走っています。
十勝平野
帯広を出ると、線路横に大きな工場が立ち並びます。酪農業が盛んな十勝平野で作られた乳製品を、加工・生産してるところです。
ここから私たちの食卓に運ばれてるのです。平坦な地形が続く新得駅まではこちらも線形が良いと言えるでしょう。
新得駅に到着。ここからは今まで通ってた根室本線と分かれ石勝線に入ります。
石勝線
石勝線は、札幌ー道東・道央の移動距離をショートカットするために作られた路線です。
元々、札幌から釧路まで行くには、函館本線で北上して滝川駅から延々と根室本線を通らざる得なかったため遠回りでした。
しかし札幌の南で空港のある千歳市から、2年前に地震がありました胆振地方・夕張をまっすぐ通ることで、大幅な時間短縮に成功しました。使用車両もそうですが石勝線の開業も、シェア獲得に功を奏したでしょう。
トンネルが連続する路線
しかし石勝線に入った途端、さっきの平野部や海辺とは打って変わって、トンネルが連続する地帯に差し掛かりました。
石勝線が通るのは、「北海道の背骨」とも呼ばれる日高山脈がです。
新夕張ー新得間には道内でトップクラスの長さを誇るトンネルがたくさん。
このトンネル工事が石勝線開業の足を引っ張ることに。工事着工から10年が経っても難工事がゆえに未だ未完成。
1981年にようやく開業しましたが、開業を待ちくたびれた住民が相次いで村を出て言った結果、建設の必要がない駅が現れたため、
石勝線は「駅より信号場が多い」路線となっています。
追分駅へ
さっきまで北海道の名だたる駅名が多かったのですが、おおぞら号で到着したのは追分駅。
全国規模で有名な駅ではないと思いますが、東西南北からやってきた路線が交差する駅です。所在地は、2018年9月の胆振地震で被害を被った安平町です。
追分駅は安平町の端にあるため、駅の北を走る道東自動車道の追分町インターは、由仁町との境目が入り組んだところにあります。
室蘭本線
室蘭本線は、函館本線との乗り換え駅でもある長万部駅から洞爺・室蘭市・苫小牧市を通り、新千歳空港などがある千歳線の東を並行するように走って、北海道岩見沢市に至る路線です。千歳線のバイパス路線と言うわけではなく、千歳線のように沿線人口が多い路線でもありませんが、地域の大事な足となっています。これで岩見沢まで行きます。
追分から岩見沢の方へはほぼ一直線の線路が、石狩平野の真ん中を走っていきます。途中にな栗山・栗沢・栗丘と栗が入り駅名が3つ連続する場所なんかもあります。
岩見沢駅
岩見沢に到着。今日はここで終わり、明日は札幌方面向かいます。ありがとうございました。
画像
網走駅の看板→日本語: 網走駅、北海道網走市 カメラ:Sony SLT-A55V レンズ:Sony SAL1680Z(Carl Zeiss)
日付ー2011年ー9月24日ソースー自身の仕事
著者ー663ハイランドさん
キハ54→日付ー1990年頃
ソースー自分撮り
著者ーspaceaero2さん
網走の流氷→NipponiaNipponさん
摩周湖→
題目ー摩周湖2008年初夏
日付ー2008年7月19日
ソースーMiya.mのファイル
著者ーみやさん
題目ー摩周湖2008年初夏
日付ー2008年7月19日
ソースーMiya.mのファイル
著者ーみやさん
JR根室本線・釧路駅の駅舎
日付ー2018年9月13日、08:32:27
ソースー自身の仕事
著者ーミスター0124さん
七飯-大沼(函館本線)にて撮影。
日付ー2001年6月27日
ソースー日本のウィキペディアから転送されました。ja:File:DC283 hokuto 001.jpg
著者ーja:User:出々吾壱さん
新得駅舎の写真
JR北海道根室本線・石勝線新得駅駅舎
日付ー2008年4月29日
ソースーユーザー:欅が撮影
著者ユーザー:欅さん
日高山脈中部の写真
日高山脈の中部の稜線。神威岳より北方を望む。座標は非撮影者がつけた目安です。
日付ー2012年6月8日
ソースー自身の仕事
著者ーHighten31さん
追分駅の写真
JR室蘭本線/石勝線・追分駅の駅舎
日付ー2018年9月29日13:55:40
ソースー自身の仕事
著者ーミスター0124さん
岩見沢駅
岩見沢複合駅舎
日付ー2013年6月12日、12:46:17
ソースー自身の仕事
著者ーSelEle-MSさん