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このブログでは私自身の旅行記(長期連休が終わると投稿します)や関東甲信越地方の鉄道機関、空想都市についての記事をアップしてます。

【家で鉄道妄想旅行#6】青函トンネルを抜け、いよいよ本州上陸! 函館駅→秋田駅

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こんにちは。今日から5月に入りました。

前回の続きから。ここは北海道函館市函館駅です。

今日はいよいよ青函トンネルを通り、本州へ。今日の目的地は秋田駅です。

 

 

目次

 

新幹線開業後に変わった区間

函館(10時21分)→はこだてライナー新函館北斗(10時43分)

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乗車する列車は733系1000番台です。主に函館地区で活躍しますが、この形式を使用するのは今回乗車するはこだてライナーしかありません。なんでなのかというと、電車である733系が走行可能な区間が函館ー新函館北斗しかないからです。

 

函館ー新函館北斗間は函館本線の一部ですが、2016年の新幹線開業と同時に電化区間になった場所です。しかし昨日乗車したうちの東室蘭から新函館北斗間は、非電化区間(電気が通ってないこと)のため、733系は走行ができません。

 

新函館北斗駅のすごさ

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新函館北斗駅の1番線に到着。新函館北斗の凄いところはほとんどの列車が、新幹線に乗り換えるまで一度も階段を上り下りせずに済むことです。

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(新幹線と在来線の乗り換え改札。)

新幹線ホームの11番線と、今回のはこだてライナーが到着した1番線・2番線の間はお互い隣接しており、乗り換え改札を越えれば目の前の新幹線に乗り込めるのです。

 

北海道新幹線に乗車。海を渡って本州へ

北海道新幹線にはJR東日本E5系と、E5系と外装や車内の色が違うJR北海道のH5系があります。

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(E5系。車体の帯がピンク色になっている)

 

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(H5系。車体の帯がラベンダー色)

 

どちらも性能や座席数・サービスに差はなく、東北新幹線宇都宮ー盛岡間では320km/hの運転を行います。

乗車中のはやぶさ22号のは降りる新青森駅まで途中木古内奥津軽いまべつは通過します。

 

北海道区間

はやぶさ号は左手に太平洋を眺める区間でどんどん速度を上げていきます。

木古内駅を通過した直後に左右から合流してきた在来線の線路と一体化し、青函トンネルは在来線と共用の線路を走行します。

 

 

青函トンネル

青函トンネルに入りました。青函トンネルの手前は青森県側も北海道側も何個かトンネルがあり、どれが青函トンネルなのか見分けがつきにくいのですが、ひとつだけ確実に分かる方法があります。窓が曇ればそれは青函トンネルです。

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(断面図)

青函トンネルは通年トンネル内の湿度や気温が一定に保たれているので、地上との差を見たとき窓が曇りやすいからです。

 

ここで青函トンネルについて解説を入れます。

青函トンネルは1988年に開業した北海道と本州を結ぶ海底トンネルで、全長は53.8km。

近年開業したスイスのゴッタルドベーストンネル英仏海峡トンネルが完成するまでは、世界一の長さを誇っていました。

青函トンネルの同時期に完成した瀬戸大橋によって日本列島は鉄路で繋がり、もちろん北海道と本州でも特急や夜行列車がたくさん走行するようになりました。

2016年には青函トンネル北海道新幹線が通行するように。これによって今まで青函トンネルを走行していた特急や寝台特急は全廃となり、今は新幹線と貨物列車のみが運行しています。

 

青森県・本州上陸

前から明るい光が差し込んできました。トンネルを抜けるとここは青森県青函トンネルの広場が右に見えますが、青森県側もしばらくは大小さまざまなトンネルが続きます。

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しばらくすると奥津軽いまべつ駅を通過。ここの1日の利用客は300人ほど。日本一利用客の少ない新幹線駅の座に立っています。

こんなところに駅が必要なのか?不要論を言う人もいますが、ここは重要な駅です。

青函トンネルが万が一の理由で通行不可能になった場合、複数の新幹線や貨物列車を停車させることができるからです。

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新青森に到着

ただいま11時50分。新青森に到着しました。

新青森駅は新幹線と奥羽本線が乗り入れてる駅です。「新」がつく駅は、新大阪や新横浜のように開業のために建設された印象を持ちますが、新青森駅の場合は違います。元から奥羽本線にあったこじんまりとした駅でしたが、新幹線が開業した2010年からは、駅周辺の開発が進んでいます。

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なぜ新青森が建設されたのか?

横浜駅新大阪駅は、本来都市中心部である横浜駅大阪駅周辺に用地を確保できなかったため、離れたところにできた新幹線駅が新横浜と新大阪です。新青森駅青森駅周辺の用地状況から建設された可能性がありますが、それはもう一つあります。

 

青森駅青森市内でも海辺に向かって突き出るように駅舎があるため、北海道方面にも線路を伸ばす必要がある新幹線駅はどうしても通し難いので、海から離れたところにありなおかつ北にも延伸可能な新青森を設置したのだと思われます。

これは函館駅も同じ理由があります。

f:id:kiyucom:20200501173208j:image(青森駅に新幹線を通すならばこんなルートが検討されたのかな。。)

 

 

青森観光

開発が進んできたとはいえ、青森市の中心部は青森駅周辺。新青森からは5kmほどありますが、この区間に限り列車本数も多いので不便はないでしょう。市場やタワーなど港町らしい光景が魅力的な青森市です。

 

 

特急つがる

つがる号は青森ー秋田間を連絡する特急で、E751系が使用されてます。

このE751系はにつがる号専用に近い特急車両でわずか18両編成しかないある意味レアな車両なのです。

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つがる号の途中停車駅には、弘前や大館・東能代八郎潟などがあります。

新青森を出発すると太平洋の逆側にある日本海に向かって、西へ走ります。青森県第3の都市である弘前に到着。

りんごと桜の市で有名ですね。りんごは国内の出荷数のうち20%は弘前市だそうです。春の弘前城には満開の桜が咲き誇ります。

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秋田県

青森県最後の停車駅・碇ヶ関(いかりがせき)を出発すると、秋田県境の峠越えに差し掛かります。

谷の間を川と並びながらしばらくは走っていきます。

 

大館駅に到着。大館市はかつては、鉱山があちこちにあり、県内でもいち早く鉄道が建設・充実し、秋田市に続き人口が多い都市でしたが、鉱山が相次いで閉山し、商業施設の勢いもなくなった今は、なんと秋田県で人口が6位まで転落してしまったそうです。

悲しい歴史を持ってると思いました。

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大館の次は鷹ノ巣駅に停車。鷹ノ巣駅がある北秋田市には、大館能代空港があります。秋田県内には秋田空港と二つあるんですね。

ずいぶん立派なものです。

 

海へ

二ツ井駅を出発。ここは能代市の東の端にある町で、日本海側に流れ込む米代川の近くに街が広がっています。

 

東能代駅に到着。ここからは海辺をへばりつくように走り、青森県五所川原市まで行く五能線が分岐しています。能代市の中心地はどちらかというと、五能線能代駅ですが、特急は能代に停車できないので、かわりに東能代駅に停車してるという事です。

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ここからは進行方向を90度変え、南に向かいます。海の近くを走っているものの、先日の室蘭本線函館本線のように直ぐ近くに波が迫ってるようなところではありません。

結びつきがあるのか分かりませんが、もうずくて八郎潟があるからです。八郎潟は日本で2番目に大きい湖でしたが、昭和中期に実施された大規模な干拓事業により、湖の面積は大幅に縮小しました。

干拓により完成した土地には現在、大潟村があります。この村は合併や分離以外の理由でできた最後の村だそうです。

湖の名前を取った八郎潟駅に到着です。次は終点の秋田駅です。

 

秋田駅

男鹿線の乗り換え駅である追分駅を過ぎた途端に建物が増えていきます。

完全に秋田市市街地に入りました。進行方向右側には秋田貨物駅が見えます。

そして列車は秋田駅のホームに流れました。

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さいごに

いかがでしたか。奥羽本線は知ってることが少なく、作成にあたり結構大変だったところがありましたが、完成できてよかったです。

今日はまだ夕方前ですが、秋田駅で泊まり福島駅や仙台駅の方まで向かいたいと思います。ありがとうございました。

 

画像

 

733系1000番台

JR北海道733系はこだてライナー函館で撮影
日付ー2016年4月6日
ソースー自身の仕事
著者ーRsaさん  

 

新函館北斗駅乗り換え改札

新函館北斗駅改札口(在来線から新幹線乗り換え)
日付ー2017年9月3日、07:14:26
ソースー自身の仕事
著者ー中央ターミナル_02さん

 

新函館北斗駅
日付ー2016年4月6日
ソースー自身の仕事
著者ーRsaさん

 

E5系

那須塩原駅付近を時速320kmで走行する「はやぶさ・こまち」(E5系+ E6系
日付ー2015年7月27日、15:09:33
ソースー自身の仕事
著者ーななしのでんしゃくさん

 

H5系

大宮駅に到着するH5系H1編成+ E6系「はやぶさ22号」と「こまち22号」
日付ー2016年3月28日16:37:43
ソースー自身の仕事
著者ー馬場利紀さん

 

青函トンネルの断面図

2007年10月27日
ソースー自身の仕事
著者ー司令官キーン

 

青函トンネル青森県側入口

青函トンネル出入口(本州側)
日付
2006年7月31日に有明talk / Contributions) によって撮影され、2006年9月5日に有明talk / Contributions)によって日本語版ウィキペディアにアップロードされました。
ソースーFile:青函トンネル入り口.jpg日本のウィキペディアから
著者ー日本語版ウィキペディア有明トーク / 寄稿)

 

E751系

E751系つがる A-102編成 青森駅にて(青森県青森市
出典ー投稿者撮影
作成日時ー2011年7月12日
作者ー京浜にけさん

 

弘前駅

弘前駅全景
日付ー2011年8月9日
ソースー自身の仕事
著者ーアンガウリットさん

 

大館駅

奥羽本線花輪線大館駅秋田県大館市
日付ー2018年10月21日15:04:15
ソースー自身の仕事
著者ー奪茶さん

 

東能代駅

JR東日本奥羽本線東能代駅
日付ー 2014年4月7日
ソースー自身の仕事
著者ーやす(話)さん

 

秋田駅

奥羽本線羽越本線秋田新幹線秋田駅、フォンテAKITA7階より撮影。秋田駅では秋田新幹線開業から20周年となる2017年春に合わせ内外装のリニューアル工事が行われ、2017年4月1日に新西口駐車場ビルがオープンした。同日より大型観光キャンペーン「さく、さく、あきた」が開始している。
日付ー2017年4月1日、12:11:28
ソースー自身の仕事
著者ー奪茶さん