こんにちは。今日は前回のいなほ号の続きから。いなほ8号に乗車して、新潟に14時5分に到着しました。
この日をこれで終わるとはあまりにも勿体ないので、今日の目的地は何度もお伝えしてる通り、金沢駅となっています。
前回の記事→【家で鉄道妄想旅行#7】いなほで東北横断! 秋田駅→新潟駅 - Kiyublog
目次
本記事の移動経路
新潟駅から信越本線・上越線の普通列車を乗り継いだ後、長岡市に近い(市は違います)越後川口駅からは、日本屈指の豪雪地帯を走る飯山線にて、飯山駅まで行きます。
2015年に開業した北陸新幹線で、再び日本海を横目に金沢駅まで行きます。
信越本線
最近在来線の大半のホームが新幹線と同じ3階に移ったことにより、乗り換えの利便性や渋滞の解消を達成しました。
(新潟駅の高架化工事中の写真)
ここからはJR東日本管内にある地方都市でおそらく最大勢力を誇るE129系にて長岡、その先乗り換えて越後川口まで行きます。
新潟(15:08発)→信越本線普通 長岡行 →長岡(16:22着)
新潟駅を出発した普通列車は、昨日の記事で紹介した新潟総合車両センター付近にある上沼垂(かみぬったり)信号場まで後戻りする形で走行。
上沼垂信号場ー新潟駅間はそれなりに距離がある上、昨日の白新線から信越本線に乗り換えるためには必然的にこの区間を1往復する必要があるため、過去には上沼垂信号場を駅に格上げする要望もありましたが、実現せず今に至ります。
越後平野の真ん中を
江南区の亀田駅までは田畑より市街地が広がりましたが、この駅からは一転。
日本一の米どころである越後平野の車窓を見ることができます。
今は新津駅に向かっていますが、信越本線はこの区間少し遠回りをしてる気がします。
並走する上越新幹線は燕三条や長岡駅まで最短ルートに近い越後平野の真ん中を突っ走りますが、
新津や加茂市・三条市が山辺にある関係か、信越本線は平野から少し遠い山の麓に近い地域を走行します。
越後平野は日本でトップクラスに広い平野であってこそ、長岡市まで続きます。
信越本線のこの区間もやはり大きい都市が多く、上越新幹線で揉めた三条市に続いて、見附市や長岡市があります。
並走している道路も直線形が続き車線数も片側2車線など、長野県に住んでる私からしたら面白く興奮する風景です。
長岡駅
16時22分、長岡駅に到着。長岡市は政令指定都市や中核市ではありませんが、県内第二位の都市圏規模や人口を誇る都市です。
(くろふねさん)
上越新幹線も今は数往復を除いてほとんどの列車が停車します。
長岡市といえば、長岡大花火大会。一回実際に見てみたいものです。
上越線と飯山線
ここからは私が実際に乗車した区間の解説です。今までは北海道から日本海縦貫線に至るまでほとんど実経験を無くして、記事を書いてきましたが、ここからはようやく私の経験も交えた内容にしたいと思います。
上越線
長岡発16時32分の列車はなんと、私が実際に乗車した路線です。使用車両も変更がなければE129系。さっきと同じです。
この列車に乗ったのは去年の3月です。まだ小学6年生で、小人運賃が適応される最後の旅として私が1人で新潟県に行きました。
しかし残念なことに当日は雨で、綺麗な日本海や山の景色を楽しむことは出来ませんでした。
またいつか機会があれば同じ経路などで行ってみたいとものです。
山間部を走る飯山線
越後川口駅に到着。越後川口では5分の乗り換え。5分って聞くと少し焦り気味になりますが、列車が遅延したってもちろん待ってくれるので、焦らずに乗り換えましょう。
飯山線には全列車がキハ110系での運行です。
17時ちょうどに、ディーゼル音を響かせながらキハ110系は動き出しました。飯山まで2時30分の旅です。
この列車は途中の戸狩野沢温泉止まりで、それから先は乗り継ぎとなります。
飯山線について解説
ここで飯山線について解説します。
開業は古く1930年。7m近い雪が降るような豪雪地帯を90年近く走ってきた路線です。
大部分の区間が信濃川と並走する関係か、水害や土砂崩れによる運休も何度か発生しており、ちょうど去年の10月に台風19号による路盤流出で、1ヶ月近い運休を余儀なくされました。
飯山線は一時廃止路線の対象に入ったことがありますが、ローカル路線としては異例の通勤時間帯には輸送人員が1000人を超えること、代替道路の未整備で住民の重要な足となってるので、廃止は回避されました。
沿線風景
新潟県区間
ここからは去年の3月に乗車した時の状況も交えながら行きます。
この区間は先ほども申し上げた通り、とんでもない豪雪地帯であることから、3月下旬になっても線路脇や駅ホームにはたくさんの雪が積まれてます。特に新潟県区間や長野県境はすごいことになっています。
いよいよ十日町に到着します。進行方向左側からは北越急行ほくほく線の高架が近寄ってきました。
ここでは8分ほど停車します。
その後も十日町市内の数駅に停車していき、列車は津南町に入ります。皆ことがある方も多いと思いますが、ファミリーマートで販売されてるミネラルウォーターの採水を行ってるのが、
長野県安曇野市
宮崎県霧島市
と、採水地の一つに選ばれてます。津南の水は運動や食事の時にも使用用途が大きいので、おすすめです。
長野県区間
津南町を抜けると県境を超えて、長野県栄村に入ります。
はじめに停車する森宮野原駅は長野県にありながら、新潟県のテレビ局の電波の方が入りやすいという特殊な地域だそうです。
ここには1945年に当地で記録した7.85mの積雪と同じ高さの記念碑が設置されています。進行方向左側の座席に座るとよく見えます。
栄村を過ぎ、次は飯山市に入ります。
これは私も最近知ったのですがこの列車の行先である戸狩野沢温泉は、野沢温泉村にあるのではなく飯山市が所在地だそうです。
スキーや温泉で有名な野沢温泉村は飯山線が通ってる対岸にあります。
戸狩野沢温泉駅に到着。14分後に長野行の普通列車が出発します。かつてはKIOSKもあったとのこと。
ここからも引き続きキハ110系に乗車します。
飯山まで3駅ほどしかなく距離も近いので、12分の乗車になります。
飯山市は市であるため長野県でも有名ではありますが、新幹線駅の開業で出世を遂げた街でもあります。日本国内で連想される「ふるさと」のモデルのようなところが飯山市一帯でもあるのでしょう。
北陸新幹線
飯山駅に到着。飯山は元々今のホームから数百メートル離れたところにありましたが、新幹線開業に伴い2014年に現在の位置に移設されたのです。
飯山駅の食料調達
こんなことを書く必要があるのか分かりませんが、飯山駅は駅中にある売店の閉店時間が早いので、この妄想旅行のような時間に到着してしまうと、駅での食料調達がほとんど不可能となります。
もう一つ。長野県内の人しか知らないと思いますが、長野県で展開してる「ツルヤ」と呼ばれるスーパーが駅の近くにあります。
(しかし18~19時閉店)
北陸新幹線に乗車
20時を回った頃ホームには、E7系がやってきました。当駅から金沢まではくたか573号に乗車します。
飯山市のお隣中野市で生まれた高野辰之さんが作曲した「故郷」の発車メロディが流れます。
金沢までは各駅に停車します。
飯山駅を出発するとシェルターを含めながらすぐにトンネルに入ります。これは飯山トンネルという全長20000m以上ある国内の新幹線トンネルでも長い類に入るトンネルです。
陥没事故などを経て10年がかりという長い年月で完成しました。完成後は土木学に関連した様々な賞も受賞してます。
海沿いへ
トンネルを抜けてすぐに上越妙高駅が見えてきました。
上越妙高を抜けるとまたすぐにトンネルに入ります。
トンネルを抜けると日本海の景色を楽しむことができるのですが、今は8時を超えたころ。夏季でも海を見るのは厳しいでしょう。
糸魚川を出発し、またトンネルに入ります。糸魚川から富山県境の間は、北アルプスの最北端となる山や崖が連なっており、海辺を歩いた江戸時代から数百年にわたって交通の難所として知られてる区間です。
長大トンネルを越え、富山平野が広がってきました。
北陸地方へ
列車は黒部宇奈月温泉に到着。立山や黒部への玄関口の一つとなる駅です。
ここからはほとんどトンネルの無い平野部を走行します。
夜だと見えにくいですが晴天の日は本当にいい景色を楽しめます。
富山に到着。富山駅は新幹線開業後に駅舎や在来線ホームも次々とリニューアルされ、今年の3月には富山市の南北をそれぞれ連絡していた路面電車が直通運転を開始しました。
次の新高岡は新幹線開業と同時にできた駅で、駅周辺はホテルやショッピングモールなどの建造物が完成したばかりのところです。
新高岡を過ぎ、石川県境にある倶利伽羅峠超えが始まります。
在来線ほどではありませんが、新幹線も少し迂回しながら石川県内近づきます。
石川県に入り少し経つと、すぐに金沢駅到着を知らせる車内放送がかかります。乗り換え路線の案内から発車時刻の案内まで車掌さんがお知らせします。
金沢駅は新幹線開業前から在来線の高架化が完了しており、金沢名物「もてなしドーム」の竣工も早かったそうです。
金沢駅に到着
新幹線開業後も福井や関西方面への特急が発着を繰り返しており、街中も非常に活気を感じられます。観光や食事の時間を取るため、明日は昼過ぎの出発にしましょう。
ありがとうございました。
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