Kiyublog

このブログでは私自身の旅行記(長期連休が終わると投稿します)や関東甲信越地方の鉄道機関、空想都市についての記事をアップしてます。

やっぱりカタカナ駅名は嫌われるのか?

こんにちは。きゆ/Kiyuです。

ダイヤ改正がされてから2ヶ月が経ちました。

JRでダイヤ改正として大きくピックアップされてるは、のぞみ12本ダイヤなどありましたが(今はコロナで封印状態)今回は東京都内のJR路線で久しぶりの新駅開業となった山手線・京浜東北線(戸籍上は東海道線)の高輪ゲートウェイ駅について取り上げます。

 

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目次

 

高輪ゲートウェイ駅は今回あくまでも、乗降の扱いと駅構内の店舗を数個オープンするだけの「暫定開業」であり、「本格的に開業」するまでは、まだ4〜5年あるので、この期間に利用客は周辺の発展状況からその他の都内の駅ほど多くはないだろうと、広い構内では新技術の実験や検証を行うとのことです。

 

リニア新幹線が開業する品川駅の新たな玄関口として開業する、高輪ゲートウェイ駅ですが、今回は題目の通り特色のある駅名について見ていきます。

 

カタカナ駅名


JR東日本はこの山手線新駅の駅名を一般公募の中から決定すると、その通り実施したのですが、高輪ゲートウェイは提案者こそいたものの、なんとランキングは100位以下。上位が「高輪」・「泉岳寺」といったその地名をとったものや既存の地下鉄駅名を応募する人が多くいました。その中で、100位にすら入ってない駅名に決定したJR東日本には芸能人・市民・専門家などからも批判や反対が殺到しました。挙句に署名活動まで行われたこともニュースやネットを通じてたくさんの人がご存知のことでしょう。

 

代表的な反対意見


「日本語軽視」「カタカナ駅名はダサい」「なぜ100位以下のものを選んだJR東日本

 

といったものがあったことを記憶してます。JR東日本が投票数の少ない名前を選んだのは反対派賛成派問わずたくさんの人が驚いたと思いますが、JR東日本は過去にも、今は無き「寝台特急北斗星」の駅名考案時も投票数の少ない「北斗星」を選んで物議を醸したことがあります。きっとJR東日本も意見を無視してる訳ではなく、ただ「どんなのがあるか皆様の意見をお聞かせください。参考にさせていただきます。」程度なのでしょう。

 

カタカナ地名が多い路線


近年開業してる新路線に相次いでるカタカナや横文字を含めた駅名のことを批判する理由の一つです。

首都圏で路線内にこういった駅名が多い路線を2つ挙げます。

 

つくばエクスプレス

 

2005年に開業した秋葉原ーつくば間を最速45分で結ぶつくばエクスプレスは、路線開業にあたって成立した法律に基づき新規開発された住宅地が多く、駅名にも住宅メーカーのブランド力に関わるものが多く採用されてます。開発済みの東京都内はそのまま地名をとったものが多いですが、埼玉や茨城など奥に行けば行くほど、横文字やカタカナを使った駅名が多くなっています。検索をかけてもダサいなど叩かれています。

 

りんかい線

 

東京臨海高速鉄道が運営する大崎からお台場などの臨海エリアを経由して、新木場へ至る路線です。線内は起点を除いた6駅のうち、半分にカタカナが含まれています。つくばエクスプレスとは違い、沿線は観光地やオフィス街の色が強く、外国人観光客の誘致のために英単語や造語を入れたと思われます。

 

私は、新駅反対理由が「日本語軽視」ということについて賛成ながらも反対です。

①賛成するのはどういうときか


賛成するのは、歴史ある建造物が立ち並ぶ土地に新駅が作られることになったというような場合。例えると、清水寺松本城の最寄駅が作られて駅名どうしますか?ということです。ここに松本キャッスル駅なんてどうですか?高輪ゲートウェイを反対しなかった皆さんであっても、違和感を感じるか反対するでしょう。その国の文化が根付いてる、土地の駅名はしっかりとその国の言葉を使うべきだと私は思います。

 

②とりあえず賛成はしない


これはする旨の意見に対して、「反対」というよりかは「別にこれで良くない?」程度に思えることを紹介しましょう。

それは、空き地に大規模な再開発や新たに開発をするとき最寄駅を作ることになった場合です。

 

今回の高輪ゲートウェイ駅と同じ事例ですね。高輪ゲートウェイ駅開業および周辺の開発が行われるようになったきっかけはを説明します。数年前までこの一帯に田町電車区と呼ばれる、大きい車両基地がありました。

 

しかし、上野東京ラインの開業によりここに停めてあった電車は北関東や神奈川に飛ばすことができるようになり、この基地の需要低下に伴う規模縮小で、空いた土地に再開発をしたのです。

さいたま新都心駅もこのような経緯で誕生しました。

 

最近新たに誕生した地域には、事業者としても客を入れたり利用を呼びかけたいのです。

そこで、他のずっと前にできたそこら辺の駅よりもピンときて記憶に残りやすい名前は何かを考えたとき、横文字やカタカナを入れる傾向が高くなったのでしょう。

メリットはこれだけではありません。

 

和風英語も一部ありますが、日本語がよくわからない外国人にもせめて横文字やカタカナだけでも覚えてほしいという願いが込められてるのでしょう。

 

カタカナ駅名や横文字はダサいのか


長かったりカタカナが含まれる駅名はダサいのでしょうか。これも事情によります。さっきの軽視賛成事例のような場合にカタカナや横文字を用いるのは相応しくないし、賛成をしない事例では使っても問題ないと思います。

 

スカイツリーの最寄駅は2つのうち、地下鉄の押上駅東武鉄道とうきょうスカイツリーがありますが、これですら長いと反対する人がいるから驚きです。

スカイツリーの最寄駅であることを表明して何が悪いんだ!と反論したくなります。地元住民には分かっても観光客には分からないんだよと。

 

まとめ


私はこれからは日本語だけの駅名じゃつまらないとも思わないしだからといってカタカナ駅名ばかり採用するのも変ということです。

 

・土地柄を見てそれにあった駅名を採用しよう。

・施設名を含んだ長い駅名は、観光客や外国人に役立ちます。 

 

鉄道事業者や行政関係者ではない私たちにはあんまり関わりがないかもしれませんが、もしも一般公募に応募するときなどに参考になれば幸いです。ご覧いただきありがとうございました。