Kiyublog

このブログでは私自身の旅行記(長期連休が終わると投稿します)や関東甲信越地方の鉄道機関、空想都市についての記事をアップしてます。

2019-12/26 長野電鉄で行く途中下車の旅

ロマンスカー車両、特急ゆけむり号に乗車

長野電鉄で行く途中下車の旅」もいよいよ最終回です。最後は、題目にある通りかつてロマンスカーHiSEとして活躍してたロマンスカー10000形が使用されてる特急ゆけむり号に乗車します。ちなみに、現在は長野電鉄1000系電車という形式になっています。今回は、一つの列車のみ取り扱いますから、目次は使いません。最後までお楽しみください。

 

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湯田中駅1番線ホームに停車中の列車は、特急ゆけむり号の二本前に出発する特急スノーモンキー号です。15時9分に当駅に到着し、乗降客の取り扱いを行ったあと15時34分に駅を発ちます。私がこの途中下車シリーズを書くに置いて表記に迷ってるのが一つあるのですが、それはスノーモンキーとゆけむり号の特急を「特急列車」か「特急電車」と記すかということです。国土交通省は「線路を走って人や物を目的地に輸送する車両の総称」のことを「列車」、「架線から電気を使って走る車両」を「電車」として呼んでいます。長野電鉄は全線電化されておりこの場合、「特急列車」として呼んでも、「特急電車」と言っても問題はありませんが、「列車」が使われる車両は首都圏を見ても高崎線宇都宮線東海道線など関東を100km以上走り抜ける車両のことを指す場合が多いので、30 kmちょいしか走らない特急を「特急列車」と案内するのは一見間違えとはいかないもののすこしおかしいのかなと思いますが、この記事では統一して「特急列車」として記しています。余談ですが、「電車」として案内すると誤りがあるのは、架線からの電気を使って走らない気動車や機関車、客車のことです。

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少なくとも私が湯田中に着いてからここまで4時間の間、太陽が顔を出すことはありませんでした。肌寒かったですが、渋温泉まで2kmも歩いてるあいだ、暑くなり手袋やネックオーマーも全て取ったぐらいだったので丁度良かったと思っています。

 

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16時20分、定刻通り長野電鉄1000系が湯田中駅のホームに入ってきました。やはり、ドアが開いたら車内からスキー道具や大きなリュックを持った外国人観光客が多かったです。私が見るには、外国人と日本人の比は4:1ぐらい。特急にも圧倒的多数の外国人が乗っていたことでしょう。先日の記事で、「湯田中駅での折り返し時間を減らせば、増発も可能」の言いましたが、長電側としても客側としても増発はいいにしろ、折り返し時間が極端に短すぎると行き違えの電車に影響が出ますから。

 

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1列目は確保できませんでしたが、4列目の進行方向左側の座席を確保しました。客層は1列目と2列目の左側に東南アジア系(間違ってたらすいません)の家族4人、3列目の左右両方には欧米諸国からやってきた(?)夫婦2組が座ってました。1列目の右と、私の向かいには日本人が座っていました。展望席があるロマンスカー車両は座席の上に、運転席があるので展望席後ろに収納されてるハシゴを使って運転席を出入りします。運転士はハシゴの前に座ってる乗客に「ハシゴを取り出す」と一声かけ、運転席に上がりました。それを見た展望席に座ってる外国人観光客の方々は目を丸くしながら驚いており、それぞれ目を合わしながら笑っていました。

特急ゆけむり号長野行。16時43分に定刻通り湯田中駅を後にしました。

 

日も沈むか沈み終えたの間でかなり暗くなっていたので窓の外も景色は楽しめそうになかったので、写真の撮影は駅到着時にしか行いませんでした。ですので、ここからは文章メインでそのときの状況をお伝えします。

 

湯田中駅信州中野駅のあいだは長野電鉄長野線内で最も急な40‰近い勾配が連続しています。湯田中駅のホームの端を過ぎたときから、片勾配(カント)と急カーブ、誰が見ても急な下り坂を列車は遅い速度で通過していきます。

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列車は信州中野駅に到着。ホームにはゆけむり号を追うようにして出て行く、普通 長野行と普通 湯田中行が停車中でした。次は、小布施に停車します。手元にある時刻表を見て驚いたのですが、ゆけむり号の17分前に普通列車が出ていることです。20kmで17分差だと特急が終点に先着しそうですが、長野電鉄は「出た電車が先に着く」のが基本ですから、もちろん普通列車長野駅に先に到着します。

小布施駅を出たあたりから突如、私を睡魔が襲い寝落ちしてしまいました。ですから、須坂駅到着時の状況は省略させていただきたいと思います。結局地下区間に入る手前の信濃吉田駅あたりで起きたのですが、複線区間に入ったゆけむり号はさっきよりもスピードを出してる気がしました。

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地下区間に入って落ち着いたので、運転席への入り口を撮影しました。

列車は善光寺下を通過し、最後の途中停車駅・権堂に到着。権堂はイトーヨーカドー長野店や権堂商店街があり非常に栄えてるところです。市役所前もA特急である日中の列車は通過しますが、通勤需要に応えてか朝夕方のB特急は全便停車します。

床下から、ガタンゴトンという音が大きくなると長野駅に到着する合図。頭端式ホームとなっている長野駅に到着です。ホームはB2F、改札口はB1Fにあります。


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現在17時30分。もう通勤ラッシュが始まってるか始まったかのぐらいだと思いますが、写真奥の普通列車の座席は埋まり立ち客もいました。長野電鉄は地方私鉄の中では沿線人口が多いので、通勤ラッシュ時は、待避設備をふんだんに使って増発を行っています。世間からは富山地方鉄道とともに、「地方私鉄の雄」と呼ばれてるんだとか。

私は、1時間ほど平安堂や東急百貨店のデパ地下、長野駅の駅ビルを見て18時30分発、しなのサンセット号上田行で帰りました。この電車はなんといっても上田までノンストップなところが目玉でしょう。11月30日に相鉄JR直通線が開業し、武蔵小杉ー羽沢横浜国大間が15分ほどかかるのに車内にトイレ設備がないことから中央線通勤特快同様、「体調の優れない人は乗らないでください。」などと言われ話題になりましたが、しなの鉄道115系もトイレがなく次の停車駅であり終点である上田まで相鉄を凌駕(りょうが)した25分のも無停車時間があるため、長野駅出発前にトイレを済ますか体調に自信がない方は乗ることをお勧めしません。いくら地方といっても通勤ラッシュ時は立ち客が大勢出るしなの鉄道はそれなりに増発がされていて後続の電車もすぐ出発するのでご安心を。


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これで、「長野電鉄で行く途中下車の旅」は終了です。次の記事は二つ何を出すか迷っているのですが、今週か週明けのうちに投稿できればと思っています。