こんにちは。
先日、JR東日本はゴールデンウィーク中の、新幹線や特急、快速の1000本近い臨時列車を運休にすると発表しました。
このように、JR各社は、コロナウイルスによる乗客減少のために、余剰な増発分の列車を取り消す対策を次々と打ち出しています。
JRの中で、真っ先に減便に乗り出したのが、JR東海でしょう。今年の春のダイヤ改正・3月14日からは、東海道新幹線で、1時間あたり最大の運行本数・17本。いわゆる、「のぞみ12本」ダイヤを実施できる、体制が整っていたにも関わらず、需要の低下を受け、
この技術力の発揮は、しばらく持ち越しということになりました。
そうは言っても、東海道・山陽新幹線は相変わらず本数の多い路線です。本数も利用客も多い、この路線の「列車番号」に今回は注目して、特徴や「混雑を回避する方法」を解説したいと思います。
まず言っておきますが、結構長いです。目次を具体的に作成しますので、自分が気になるところだけでも、見ていただいたら幸いです。
目次
参考書籍やデータ
今記事で取り扱ってる内容は、春のダイヤ改正(3月14日以降)の物です。
列車番号
これは、例を挙げて解説した方が早いのですが、列車番号は例えば、東海道新幹線で運行されてる「のぞみ号」「ひかり号」「こだま号」
の後に、○○号という風に、付くものが列車番号です。
列車番号があることによって、同じ列車名をたくさん走らせても、番号ずつ区別することによって、混乱を無くし案内が簡単にできるうえ、指定席特急券を購入する際も、大変役に立ちます。
上りと下りの列車番号
これは、東海道新幹線に限らない話ですが、日本の鉄道路線は、例外除いて、路線の方向を「上り」「下り」に分けて呼びます。
「上り」は、東京方面や、路線内で「東京に近い方向」を指すとき使われ、
「下り」は、東京から各都市や地方に向かう方向や、路線内で「東京から遠い方向」を指します。
「上り列車」の番号は、「偶数」で、
「下り列車」の番号は、「奇数」が原則です。
のぞみ46号なら、新大阪や名古屋から東京に向かう列車、
のぞみ47号なら、東京から名古屋や新大阪方面に行く列車です。
東海道・山陽新幹線の列車番号
東海道・山陽新幹線の列車番号は、上り下りで、偶数奇数の差があることはもちろん、大量の列車をさばくため、
毎日走る定期列車か臨時列車かで分けて、更に行先別にも、数字が細かく分かれてます。
どんなものがあるのか。本題にいきましょう。
定期列車
①1~64号
東京ー博多間を走る「のぞみ号」の定期列車です。
新幹線の指定席予約はこの列車が真っ先に埋まります。やはり号数のキリがいいからでしょうか。
ちなみに上り最終列車の、のぞみ64号は東海道・山陽新幹線内で最も所要時間が短い列車です。
東京駅と博多駅の発車時刻を掲載します。
東京駅
6時ー0分,15分,30分,51分
7時と16時ー9分,30分,51分
8時から15時と17時ー9分,30分
18時ー9分,51分
博多駅
6時と8時から14時ー15分,39分
7時と15時から17時ー15,39,54分
18時ー18,36,59分
②75~79号
東京発着じゃない、「のぞみ号」です。始発駅となる品川・名古屋は、自由席も座れるでしょう。
ただし、この二つの駅の始発のぞみ号はごく少数ですから、指定席やグリーン車は、混雑が見られるかもしれません。
名古屋 博多
75号 (6:20発)→(9:39着)
77号 (7:06発)→(10:24着)
76号 (22:49着)←(19:30発)
78号 (23:20着)→(20:01発)
79号 品川(6:00発)→博多(10:46着)
③80~118号
東京ー広島間で完結する、「のぞみ号」です。大半は、東京ー広島間の運行ですが、一部岡山・姫路発着があり、
これは有名ですが、のぞみ停車駅ではない西明石を始発とする、列車も存在します。
Twitterで聞いたのですが、どうやら明石市からの利用者を飛行機(神戸空港)ではなく新幹線に動かすためだそうです。
定期列車ですが、数本か臨時便です。
◇の表記がされてるものは、臨時列車です。
東京ー広島間
下り:81,83,85,87,91,93,95,97,103,105,109,99号(◇)
上り:88,90,92,94,96,98,100,102(◇),104(◇),106,108,110,112,114,116,118号
東京ー岡山間
下り:101(◇),107(◇),111(◇),113号
上り:84,86号
その他
姫路→下り:115号 上り:82号
西明石→上り:80号
④200~265号
東京ー新大阪間の東海道新幹線内で完結する「のぞみ号」
利用客が多い東海道内の列車であるため、博多発着の1~64号レベルかそれ以上に、混雑します。
基本的に定期列車ですが、何本か臨時列車があります。
東京駅の200〜265号のダイヤ
6時ー 42分
7時,19時,20時ー 0分,21分
8時,9時,10時,16時,17時ー 0分,21分,42分
11~14時ー 0分
15時ー 0分,42分
18時ー 21分,42分
21時ー 0分,12分,24分
新大阪駅の200~265号のダイヤ
6時ー 0分,3分,15分,42分
7時ー 9分,24分,45分
8時ー 9分,24分
9時ー 15分
10時,15時,17時,18時ー 15分,57分
11 ~14時ー 57分
16時ー 15分,33分,57分
19時ー 21分,57分
20時ー 21分
臨時列車
①70〜72号(◇)
早朝の名古屋発東京行と、深夜の東京発名古屋行が該当します。もちろん臨時です。
名古屋 東京
(70号) (6:28発)→(8:06着)
(72号) (6:41発)→(8:15着)
(71号) (23:34着)←(22:00発)
②130〜191号(◇)
東京ー山陽新幹線エリアの「のぞみ号」です。
さっきの80~118号に、博多発着が加わったということです。一部は岡山・広島止まりです。
曜日によって、号数や行き先を変えて、東京発新大阪行きになったりします。
日中は基本、東京発が12分,21分,42分の列車にこの号数が該当します。
上りは、博多発が31分と58分、広島発は8分と38分に該当する場合が多いです。
東京ー博多間
下り:131,135,137,139,141,143,145,147,149,151,153,155,157,159,163,167,169,173,175,177,179,181,183,187号
上り:132,134,136,138,140,144,146,148,150,152,154,156,158,160,162,164,166,168,170,172,174,176,178,180,182号
東京ー広島間
下り:133,135,141,143,147,149,153,157,159,161,165,167,169,171,173,177,181,185,189号
上り:130,134,136,138,140,142,144,146,150,152,154,158,160,162,164,168,170,172,174,178,180号
東京ー岡山間
下り:139,191号
上り:182号
③270~473号(◇)
東海道新幹線内(東京ー新大阪間)で完結する臨時列車です。号数の塊では、一番強い勢力を誇っています。
今年の3月14日から通常通りのダイヤならば、この号数のほとんどが毎日運行されていたのですが、
今現在、これらはコロナウイルスの影響で大体が運休になっています。
乗客の足が戻ってきた以降でも、今季増発を行ったため、一番のぞみ号で空いてるのでは無いかと思います。
あまりにも本数が多すぎて、「東京発○○分」や「新大阪発○○分」とはまとめられませんが、短い時は3分間隔で出る時もある。
これだけは言えます。
しかし、17時台の東京駅から発車するこの号数の列車を日付問わずに浮かばせたら、
12分,24分,39分,42分,48分,54分の発車があることになります。
1日に全部が運行される訳ではありませんが、1年や1月で見れば、これぐらいのダイヤが設定されてるということがよく分かります。
結論
いかがでしたでしょうか。
鉄道が好きな人も、鉄道は詳しく無いけれどよく新幹線には乗るという人も、この記事を通して号数の謎を少しでも、どんな特徴があるのか分かっていただけたら、嬉しいです。
臨時列車は、毎日運行されてる定期列車だけでは、混雑を起こすので、それを緩めるため、運行しています。
特に、東海道新幹線では、毎日何かしらの臨時列車が大量に走っていて、「平日」や「土休日」の差ではなく、
単身赴任や出張帰りの乗客を判断して、「金曜日」や「木曜日」だけ運行するということもあります。
臨時列車は、定期列車より空いてることが大半です。
空席の多い新幹線にはみんな乗りたいと思いますが、みどりの窓口の駅員さんに聞いてみるのもいいですよ。(変な質問はしないように)
コロナが終息すれば、ぜひ乗ってみてください。
サムネイルの出典
東海道新幹線の発車標は、Yoshiさんの発車標シミュレーターサイトから。→発車標シミュレーター - 鉄道駅の発車案内板(LED電光掲示板/ディスプレイ)を忠実に再現