こんにちは。ここは富士駅です。前回の記事でふじかわ号の道中をお伝えしました。
今日からはいよいよ首都圏です。
これから乗るのは東海道線なので、すぐに東京に行けますが、それはつまらないので寄り道をしながらゴールを目指したいと思います。
目次
沼津行き普通列車
今日は列車を三つ乗り継ぎます。
一つ目は沼津行、
二つ目が熱海行、
最後に小金井行で小田原まで行きます。
静岡県内は青春18きっぷの利用者にとって地獄だーと散々に言われてますが、今回の旅程のような乗換回数は少々不便を伴います。
富士を出発
13時22分、列車は富士を出発。
ここから5駅先が沼津です。
富士は海辺ではなくどちらかというと、内陸にあります。
しかしこの先の吉原・東田子の浦・原・片浜駅は太平洋のすぐそこを走ります。
二日前に愛知で海を見て以来です。(中の人は5か月ぐらい海を見てません)
岳南鉄道
吉原に到着。吉原は私鉄路線である岳南鉄道にお乗り換えができます。
面白い鉄道でメディアからの取材も多いようです。またtwitterアカウントもあるので、ぜひフォローしてみてください。twitter(岳南鉄道公式) @GakunanEtrain
東田子の浦駅
東田子の浦駅が見えてきました。
私はこの少し特殊な駅名から最近開業したのか?と思っていましたが、1949年の完成でした。
ただ開業した経緯を見れば地元住民が開業をお願いしたいわゆる、「請願駅」です。
近くには田子の浦があります。
沼津市内へ
どちらも周辺には住宅街が広がっているため、両駅ともに乗降客数も多いです。
沼津に到着
沼津に到着です。まだ静岡県内ですが、ここからは首都圏と名乗っていいでしょう。
なぜなら東京方面に行く普通列車も何便かあるからです。
沼津は隣の三島市と一体的になっている感じがするのですが、市内には沼津港海水水族館や、ららぽーと沼津があります。
熱海行普通列車
沼津では乗り換え時間が2分しかないので、すぐに次の電車に乗り込みます。
次の列車は沼津発熱海行のため、途中は2駅しかありません。
それが三島と函南です。
三島駅
三島に到着。ここは東海道新幹線も停車します。
実は三島と沼津、後者の方が人口が2倍多いのです。
なにがいいたいかというと人口の少ない三島に新幹線が停車するということです。
なぜ三島に新幹線?
ただこれには理由があります。東海道新幹線が開業したのは1964年ですが、この時から三島駅があったわけではありません。
しかし三島市には新幹線の車両基地がありました。そこで「三島に駅を作って、三島行の新幹線を作ろう」となりました。こうして1969年に開業しました。
(三島にある車両基地)
最初はあまり期待されていなかったのですが、作ってみると意外と客足が伸びたため、今はひかり号も停車する主要駅へとのし上がりました。
誘致運動の末に
三島の次は函南です。実は「沼津ー三島―函南」のこの区間、三島によるために迂回してるのが分かります。
これはもともと通る予定じゃなかった今の三島駅に鉄道を通そうと、地元住民が誘致をしたため迂回してこのような線形になりました。
明治時代の誘致失敗の二の舞は絶対演じないという住民の強い意志が感じられます。
丹那トンネル
函南を出ると、トンネルが大きい口を開けて待っています。
これは丹那トンネルです。
丹那トンネルは函南から次の熱海にかけてある7kmに及ぶトンネルです。
開業したのは1934年。着工から15年もかけた大掛かりなことです。
丹那トンネルの歴史
もともと東海道線は、丹那トンネルや箱根の北にある御殿場経由・今の東名高速と似たルートを通っていました。(今ここは御殿場線になっています)
しかしこれじゃ遠回りで坂もきついので、当時の車両では上り下りに苦労しました。
そのため今の丹那トンネルが作られることになったのです。しかしここは断層や箱根山から続く火山地帯です。何度も起こった火山爆発や湧水、土砂噴出に合い長い年月がかかりました。さらには65人の犠牲者を出したことが、難工事を物語っています。
完成後は従来の御殿場周りよりも大幅な時間短縮と経費削減に成功しました。
今はこの区間のメインルートこそ東海道新幹線になりましたが、役に立っていることはありありません。
熱海へ
トンネルを出ると右から伊東線が合流しました。伊東線は首都圏と伊豆を連絡する路線です。観光特急も多数往来しています。
伊東線との複々線所歌う意になったところでまたトンネルがあります。
ここ周辺は大変に山が多く、鉄道を通すのに本当大変だったんだろうな感じます。
しかもそれを昭和の一桁年代に成し遂げてることもまたすごいことです。
熱海に到着
熱海に到着。熱海では8分の乗り換え時間があります。
ホームに出るとどこからか温泉の香りがします。昭和中期には大きく観光地として栄えた熱海ですが、近年再びブームが到来してるそうです。
15両の長い普通列車
熱海から乗るのは小金井行快速アクティーです。小金井というのは栃木県です。
つまりこの列車は熱海から神奈川・東京・埼玉・栃木まで行くロングラン列車です。
しかしそこまで驚くことではありません。上野東京ラインが開業した2015年以降、このような運行形態に様変わりしたからです。
温泉地・別荘地
湯河原・真鶴・根府川・早川と停まります。
小田原から熱海・伊豆・箱根などこの周辺は本当に温泉が多いところです。
理由はもちろん火山地帯だからです。箱根山はもちろん、富士山もあります。
海沿いをグネグネと
外からこの小田原―熱海間で写真を撮影すると分かるのですが、線路はカーブが多くトンネルも長いのが分かります。そこを15両で4ドアの首都圏で見る車両がバンバン通っているのだから、ギャップの激しさが見られます。
小田原に到着
左から箱根登山鉄道が見えます。そしてトンネルをくぐると左から右にずらーっと広がる小田原駅構内があります。私はここで降りることにします。
次回
次回は小田原からロマンスカーに乗車します。小田急の他にも色んな私鉄に乗りたいですね。
画像出典
富士駅南口
日付ー2018年4月29日
ソースー自身の仕事
著者ーニャオ148さん
説明吉原駅北口
日付ー2007年7月25日撮影
ソースー継之助が撮影
著者ー継之助さん
ja:東田子の浦駅
日付ー2017年11月19日
ソースー自身の仕事
著者ーRSAさん
沼津駅南口
日付ー2012年7月28日
ソースー自身の仕事
著者ーニャオ148さん
静岡県三島市にあるJR三島駅。
日付ー2020年3月
ソースー自身の仕事
著者ーアストゥリオカンタブリオさん
三島
車両所敷地㊟カメラを起動すると日付機能が出荷時のものに初期化されるため、ファイル履歴の撮影日時とメタデータの原画像データの生成日時が異なります
日付
取られた 2017年5月5日(ファイルExifメタデータの日付または時刻、あるいはその両方が正しくないか無効です。)
ソースー自身の仕事
著者ードクターイエローさん
函南駅より丹那トンネル坑口をのぞむ
日付ー2011年4月29日
ソースー自身の仕事
著者ー暁-3さん
小田原駅。所在地は神奈川県小田原市。
日付ー2016年12月23日
ソースー自身の仕事
著者ー663ハイランドさん